「水筒って英語で何て言うんだろう?」「サーモスと言えば通じるの?」と迷ったことはありませんか? 英語では、ふつうの水筒と保温・保冷できる水筒で呼び方が変わり、イギリス英語とアメリカ英語でも言い方が違います。
先に結論を言うと、水筒は英語で water bottle と言うのがいちばん無難です。保温・保冷できる魔法びんタイプは、イギリス英語では flask(vacuum flask)、アメリカ英語では vacuum bottle と呼び分けます。迷ったら water bottle と言えば、イギリスでもアメリカでも通じます。
この記事では、水筒を表す英語の意味の違いと使い分け、読み方、例文、関連する表現を、Cambridge Dictionary と Oxford Learner’s Dictionaries の原文を調べて整理しました(辞書の記載は2026年10月に確認)。浄水器や浄水場の英語は「浄水器関連の英語」でまとめています。
この記事のポイント
水筒は英語で何という?種類ごとの言い方
伝えたいものごとに、使う英語をまとめると次のとおりです。それぞれの意味と出典は、このあとの見出しで説明します。
| 伝えたいもの | 英語 | 補足 |
|---|---|---|
| ふつうの水筒、マイボトル | water bottle | イギリス英語でもアメリカ英語でも使える |
| 保温・保冷の水筒(イギリス英語) | flask、vacuum flask | 北米では flask だけだとお酒用の小さなボトルの意味になりやすい |
| 保温・保冷の水筒(アメリカ英語) | vacuum bottle、insulated water bottle | insulated water bottle は米国のサーモス社の公式サイトでも使われている言い方 |
| ふた付きで持ち歩くタンブラー | travel mug | 英語の tumbler は取っ手のないコップの意味 |
| 野外や軍用の水筒 | canteen | 工場や学校などの食堂の意味もある |
| お酒を入れる平たいボトル | hip flask | 保温の水筒とは別物 |
ふつうの水筒は water bottle
水筒を英語で言うなら、まずは water bottle を覚えておけば十分です。
Cambridge Dictionaryでは、water bottle を「a container for carrying drinking water(飲み水を持ち運ぶための容器)」と説明しています。素材や保温機能を問わない、いちばん広い言い方です。
読み方は、Cambridge Dictionary の発音記号では次のとおりです。
カタカナでは「ウォーターボトル」と書かれることが多いものの、実際の発音とは違いがあります。アメリカ英語の記号に入っている t̬ は、Cambridge Dictionary の発音記号表で cutting の tt と同じ音とされていて、イギリス英語の t とは音が変わることを表しています。カタカナは目安にとどめ、辞書サイトの音声で確かめるのが確実です。
なお、Cambridge Dictionary には、インド英語では water bottle が「a bottle of water(水の入ったボトル)」、つまりペットボトルの水などを指すこともあると書かれています。
保温・保冷の水筒は flask・vacuum flask・vacuum bottle
温かい飲み物や冷たい飲み物を保つ水筒は、イギリス英語では flask や vacuum flask、アメリカ英語では vacuum bottle と呼ばれます。

辞書にこの使い分けが書かれているためです。Oxford Learner’s Dictionariesは、flask を「二重の壁の間を真空にした、液体を温かいまま、または冷たいまま保つボトルのような容器」と説明しています。そのうえで、vacuum flask はイギリス英語、vacuum bottle は北米の英語と区別しています。例として「a flask of tea/coffee(紅茶・コーヒーを入れた水筒)」が挙がっています。
flask の発音は、Cambridge Dictionary の記号でイギリス英語が /flɑːsk/、アメリカ英語が /flæsk/ です。Cambridge Dictionary の発音記号表では、ɑː は father の a、æ は hat の a と同じ音とされていて、英米で母音が違います。
ただし flask には、ほかの意味もあります。
アメリカ英語の話し手に保温の水筒を伝えたいときは、vacuum bottle のほか、insulated water bottle という言い方もあります。米国のサーモス社の公式サイトでも「Insulated Water Bottles」という表現が使われています。insulated は、熱が逃げたり入ったりしないように覆うという意味の動詞 insulate から来た形です。
thermos はサーモスの商標
Thermos(サーモス)は、魔法びんのブランド名で、商標です。英語の辞書にも載っていますが、もとは一般名詞ではありません。
辞書もそのように扱っています。Cambridge Dictionaryは Thermos に trademark と表示し、「飲み物を温かいまま、または冷たいまま保つ特別な容器のブランド名」と説明しています。Oxford Learner’s Dictionariesも見出しを Thermos™ とし、「vacuum flask の一種」としています。米国のサーモス社の公式サイトには、THERMOS は115か国以上で登録商標になっていると書かれています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発音(辞書の記号) | /ˈθɜː.məs/(英)、/ˈθɝː.məs/(米) |
| 別の言い方 | Thermos flask(イギリス英語)、Thermos bottle(北米の英語) |
| 名前の由来 | ギリシャ語で「熱」の意味 |
名前の由来は、サーモス(日本)のブランドの歴史によるものです。1904年にドイツで「THERMOS G.m.b.H.(テルモス有限会社)」が設立され、ブランド名はギリシャ語で「熱」を意味し、英語では「サーモス」と読むと説明されています。
Cambridge Dictionary のアメリカ英語の項目には、小文字の thermos も「液体を温かいまま保つ特別なボトル」として載っています。とはいえ、文章で特定のメーカーではない一般の水筒を指すなら、vacuum flask や vacuum bottle を使うほうが正確です。
日本のサーモスの公式サイトでも、水筒は「真空断熱ケータイマグ」のような製品名で紹介されていて、THERMOS(サーモス)はブランド名にあたります。保温効力・保冷効力などの仕様は、公式サイトで確認できます。
サーモス 真空断熱ケータイマグ JNL-S501(500ml) ステンレスグレー
tumbler・travel mug・canteen の意味
日本語の「タンブラー」と英語の tumbler は、指すものが少し違います。
Oxford Learner’s Dictionariesは、tumbler を「底が平らで、取っ手や脚のない、飲むためのグラス」と説明しています。ふた付きで持ち歩くコップ型の容器に近いのは、travel mug です。Cambridge Dictionary では「ふたが付いていて、たいてい飲むための小さな穴がある、移動中に温かい飲み物や冷たい飲み物を飲むための容器」とされています。
もう一つの canteen は、Oxford Learner’s Dictionariesで「兵士や旅行者などが水などを持ち運ぶための小さな容器」とされています。ただし、主にイギリス英語では、工場や学校などの食堂の意味もあります。

| 英語 | 辞書での意味 | 日本語でいうと |
|---|---|---|
| water bottle | 飲み水を持ち運ぶための容器 | 水筒全般 |
| flask / vacuum flask | 液体を温かいまま・冷たいまま保つ容器(イギリス英語) | 保温・保冷の水筒、魔法びん |
| vacuum bottle | 同上(アメリカ英語) | 保温・保冷の水筒、魔法びん |
| Thermos | 保温・保冷容器のブランド名(商標) | サーモス |
| travel mug | ふた付きで、移動中に飲み物を飲むための容器 | 持ち歩き用のタンブラー |
| tumbler | 取っ手や脚のない、飲むためのグラス | コップ、グラス |
| canteen | 兵士や旅行者が水などを運ぶ小さな容器 | (野外用の)水筒。食堂の意味も |
水筒の英語、イギリスとアメリカの違い
辞書で確認できる呼び分け
水筒まわりの言葉は、イギリス英語とアメリカ英語で呼び方が分かれるものがいくつかあります。
Cambridge Dictionary と Oxford Learner’s Dictionaries に、それぞれ地域の表示が付いているためです。辞書で確認できたものをまとめると次のようになります。
| 意味 | イギリス英語 | アメリカ英語 |
|---|---|---|
| 保温・保冷の水筒 | flask、vacuum flask | vacuum bottle(Thermos も) |
| サーモスの水筒 | Thermos flask | Thermos bottle |
| お酒用の平たいボトル | hip flask | flask、hip flask |
| 公共の場所の水飲み場 | drinking fountain | water fountain |
出典は、Cambridge Dictionary の flask・vacuum bottle と、Oxford Learner’s Dictionaries の drinking fountain などです。どちらでも通じる water bottle を基本にして、保温の水筒を指したいときに地域に合わせて言い換えると考えておくと迷いにくくなります。
水筒の英語の例文と関連表現
水筒を使った英語の例文
辞書に載っている例文と、それをもとにした簡単な作例をまとめます。
「水筒に水を入れる」は、fill を使って fill my water bottle with water のように言えます。Cambridge Dictionaryでは、fill は「満たす」という意味で、I filled the bucket with water.(バケツを水で満たした)という例文が載っています。満タンにすることを強調するなら fill up(いっぱいにする)も使えます。「漏れる」の leak は、容器が液体を漏らす場合にも使う動詞です。
refill・reusable・leak-proof・BPA-free の意味
海外の水筒の商品説明や、給水の場面でよく目にする言葉の意味も押さえておくと便利です。
辞書で確認できた意味は次のとおりです。
| 表現 | 意味 | 確認した辞書 |
|---|---|---|
| refill | 動詞は「もう一度満たす」、名詞は「お代わり」「詰め替え用」 | Cambridge |
| refillable | 中身を使い切ったあと、もう一度満たせる | Cambridge |
| reusable | 2回以上使える | Cambridge |
| leak-proof | leak(漏れる)に「〜を防ぐ」という意味の接尾辞 -proof が付いた形 | Cambridge(-proof) |
| BPA-free | BPA(ビスフェノールA)に「〜なしの」という意味の接尾辞 -free が付いた形 | Cambridge(BPA)、Cambridge(-free) |
leak-proof と BPA-free は、今回調べた2つの辞書では見出し語として載っていませんでした。そのため、それぞれの部分の意味から読み取っています。BPAは、厚生労働省のQ&Aによると、ポリカーボネートやエポキシ樹脂の製造に使われる化学物質です。
マイボトルは英語で何という?
マイボトルは、英語では reusable water bottle や refillable water bottle のように言うと伝わりやすくなります。
デジタル大辞泉は、マイボトルを my と bottle を組み合わせた和製語としているためです。会話では、ふつうに my water bottle(自分の水筒)と言えば十分な場面も多いでしょう。外出先の水飲み場は、アメリカ英語で water fountain、イギリス英語で drinking fountain と呼ばれます。マイボトルという言葉の意味や使える場所は「マイボトルとは?」で解説しています。
よくある質問
水筒は英語でなんて言うのがいちばん無難ですか?
water bottle です。辞書では「飲み水を持ち運ぶための容器」とされ、イギリス英語でもアメリカ英語でも使えます。保温・保冷できることを伝えたいときは、vacuum flask(イギリス英語)や vacuum bottle(アメリカ英語)を使います。
保温の水筒は英語で何という?insulated water bottle とは?
イギリス英語では flask や vacuum flask、アメリカ英語では vacuum bottle です。insulated water bottle は「断熱された水筒」という意味の言い方で、米国のサーモス社も公式サイトで Insulated Water Bottles という表現を使っています。insulated は、熱などが逃げたり入ったりしないように覆うという意味の動詞 insulate から来た形です。
「サーモス」は英語でも通じますか?
Thermos は英語の辞書にも載っていて、保温・保冷の容器のブランド名として説明されています。ただし商標なので、特定のメーカーではない水筒を正確に言いたいときは vacuum flask や vacuum bottle を使うほうが安全です。発音は辞書の記号で /ˈθɜː.məs/ です。
タンブラーは英語で tumbler でいいですか?
英語の tumbler は、辞書では「取っ手や脚のない、飲むためのグラス」です。ふた付きで持ち歩く容器を伝えたいなら、travel mug のほうが辞書の意味に近くなります。
canteen は水筒のことですか?
水筒の意味もあります。辞書では、兵士や旅行者などが水を運ぶための小さな容器とされています。ただし、工場や学校などの食堂の意味もあるため、日常の水筒には water bottle を使うほうが伝わりやすいでしょう。
a water bottle と a bottle of water の違いは?ペットボトルの水は英語で?
a water bottle は容器としての水筒、a bottle of water は「ボトルに入った水1本」で、中身の水のほうを指します。ペットボトルの水を買うときなどは、a bottle of water と言うと区別しやすくなります。Cambridge Dictionary では、water bottle が「a bottle of water(水の入ったボトル)」の意味になるのはインド英語の用法とされています。
まとめ:水筒の英語は water bottle を基本に使い分ける
水筒は英語で water bottle と言うのが基本です。保温・保冷の水筒は、イギリス英語なら flask や vacuum flask、アメリカ英語なら vacuum bottle と言い分けられます。
Thermos はサーモスの商標で、英語の tumbler はコップの意味です。持ち歩き用のタンブラーは travel mug、マイボトルは reusable water bottle と言い換えると伝わりやすくなります。水筒そのものの容量や素材の選び方は「水筒は何mlがいい?」で整理しています。浄水器や水道まわりの英語は、「浄水関連の英語」や「浄水場の英語」もあわせて参考にしてください。


