炭酸水をよく飲むので、ペットボトルを買い続けるより炭酸水メーカーを使ってみようかな、と考えていませんか? ただ、調べ始めると「ガスシリンダーの交換はどうするのか」「電動と手動は何が違うのか」「ジュースにも炭酸を入れられるのか」など、気になる点がたくさん出てきます。
この記事では、炭酸水メーカーの仕組みと選び方を、国内でよく見かけるソーダストリームとドリンクメイトの公式サイト・公式FAQ・取扱説明書・メーカー発表を調べて分かったことをもとに整理しました。使ってみた感想ではなく、公式に案内されている仕様や注意点の比較です。
この記事のポイント
炭酸水メーカーの仕組みと種類
主流はガスシリンダー式:ボトルの水に炭酸ガスを注入する
家庭用の炭酸水メーカーの多くは、炭酸ガス(二酸化炭素)を詰めたシリンダーを本体にセットし、専用ボトルに入れた水にガスを注入する仕組みです。
ソーダストリームの公式FAQでは、必要なのは「ソーダメーカー、ガスシリンダー、炭酸水作成ボトルだけ」と説明されています。使うガスは無色・無臭・不燃性の二酸化炭素で、シリンダー1本は使い方にもよりますが4〜8週間ほど使えるとされています。
シリンダーは使い捨てではありません。空になったら返却し、ガス代を払って充填済みのシリンダーと交換する仕組みです。ソーダストリームもドリンクメイトも、シリンダーはメーカーの所有物という扱いで、ドリンクメイトは「法令により廃棄ができません」と案内しています。

電動・手動・オートマチックの違い
ガスシリンダー式の炭酸水メーカーは、ガスを注入する操作のしかたによって、大きく「手動」と「電動」に分かれます。
ソーダストリームの公式FAQによると、手動はボタンやレバーを押す回数で炭酸の強さを調節し、電源がいりません。電動はコンセントにつなぎ、ボタンで選んだ強さで自動的に注入するので、毎回同じ強さにしやすいのが特徴です。なお、同社は「どのモデルでも作ることのできる炭酸の強さは同じ」としています。
| タイプ | 操作 | 電源 | 例 |
|---|---|---|---|
| 手動 | ボタン・レバーを押す回数で強さを調節 | 不要 | ソーダストリーム TERRA・GAIA、ドリンクメイト Series580 |
| 電動 | ボタンで強さを選ぶと自動で注入 | 必要(アダプター) | ソーダストリーム E-TERRA |
| 充電式電動 | レバー操作で自動注入、強さを段階で選ぶ | 充電式(コードレス) | ドリンクメイト Series660 |
| オートマチック | レバーを押すと自動で注入 | 電源コードは付属品にない | ドリンクメイト Series640・650 |
ソーダストリームの手動機では、押す回数の目安が微炭酸2回・中炭酸3回・強炭酸5回と案内されています。
「ガス不要」の炭酸水メーカーとは
「ガス不要」とされる炭酸水メーカーは、ガスシリンダーの代わりに、クエン酸と重曹を反応させて発生した炭酸ガスを水に注入するタイプです。
たとえば2023年に発表されたイージーソーダジャパンの「EZSODA01」は、「クエン酸と重曹を水に溶かし発生する炭酸ガスのみを冷水に注入し炭酸水をつくります」と説明されています。シリンダー交換はいりませんが、そのぶん毎回クエン酸と重曹が必要になります。現在の販売状況や価格は今回確認できなかったため、検討する場合はメーカーの最新情報を確認してください。
炭酸水メーカーの選び方
水だけか、ジュースやお酒にも炭酸を入れたいか
最初に決めておきたいのは、炭酸を入れるのが「水だけ」でよいか、「水以外の飲み物」にも入れたいかです。
メーカーによって、炭酸を注入できる液体の扱いがはっきり分かれているためです。

なお、ドリンクメイトでも、どんな飲み物にでも使えるわけではない可能性があります。水以外に使いたい場合は、使える飲み物の条件を取扱説明書や公式サイトで確認してから選ぶと安心です。
ガス交換の価格と方法を確認する
炭酸水メーカーを使い続けるうえでかかるお金の中心は、ガスシリンダーの交換代です。
本体は一度買えば終わりですが、ガスは使った分だけ交換が必要になるためです。2026年10月3日時点で、公式に案内されている価格は次のとおりでした(税込)。
| ソーダストリーム | ドリンクメイト | |
|---|---|---|
| 交換用60Lシリンダー | 2,580円(公式サイト・取扱店とも) | 2,380円(公式楽天市場店のオンライン交換) |
| 大容量シリンダー | なし(60Lが基本) | 142L(マグナム)交換用 4,600円。対応機種に注意 |
| 新規(返却なし)で買う場合 | 60L 4,150円 | 60L 4,150円 |
| 交換できる場所 | 取扱店の店頭、公式オンライン | 取扱店の店頭、公式オンライン |
ソーダストリームは、60Lシリンダー1本で0.5Lのペットボトル約120本分、「0.5Lあたり約20円」と案内しています。1Lに直すと約43円です。ドリンクメイトの60L交換用(2,380円)で同じように計算すると、1Lあたり約40円になります。
ただし、この「60L」は目安です。ソーダストリームによると60Lは中炭酸で作った場合の目安で、強炭酸にすると作れる量は減ります。また、この計算には本体やボトルの代金は含まれていません。
ソーダストリームはシリンダーの規格に注意
ソーダストリームのガスシリンダーには2つの規格があり、互換性がありません。
公式FAQの対応表によると、TERRA・E-TERRA・ART・GAIAなど現行の多くの機種は、差し込んでレバーを下げる「クイックコネクト(ピンクのシリンダー)」に対応しています。一方、SPIRITなど従来の機種は「ねじ込み式(ブルーのシリンダー)」で、クイックコネクトの機種にはブルーのシリンダーは使えません。交換用シリンダーを買うときは、自分の機種に合う規格を確認しておく必要があります。
ボトルの使用期限と手入れのしやすさ
炭酸水メーカーの専用ボトルは、ずっと使えるものばかりではありません。
ソーダストリームの公式FAQでは、プラスチックボトルには使用期限がありボトル本体に記載されていること、期限を過ぎたボトルは炭酸の注入に使えないことが案内されています。ガラス製のカラフェは、ひびや破損がなければ期限はありません。
また、ボトルによって食洗機が使えるかどうかも違います。同じFAQでは、DWSボトルは耐熱70℃で食洗機に対応、専用ボトルやヒューズボトルは耐熱50℃で食洗機は使えないとされています。洗い方にこだわりがある場合は、付属するボトルの種類も確認しておくとよさそうです。
ソーダストリームとドリンクメイトの主なモデルを比較
主なモデルの比較表
公式ストアの価格やメーカー発表をもとに、主なモデルを一覧にしました(税込、2026年10月3日時点。価格は変わることがあります)。
| モデル | 方式 | 価格 | 水以外への注入 | 付属のガス |
|---|---|---|---|---|
| ソーダストリーム GAIA | 手動 | 13,200円(公式ストア) | 不可 | 60L×1 |
| ソーダストリーム TERRA | 手動 | 14,850円(公式ストア) | 不可 | 60L×1 |
| ソーダストリーム ART | 手動(レバー式) | 19,800円(公式ストア) | 不可 | 60L×1 |
| ソーダストリーム E-TERRA | 電動(3段階) | 24,200円(公式ストア) | 不可 | 60L×1 |
| ドリンクメイト Series580 | 手動 | 9,900円(発表価格) | 不可(水専用) | 60L×1 |
| ドリンクメイト Series640 | オートマチック | 15,900円(発表価格) | 可 | 60L×1 |
| ドリンクメイト Series650 | オートマチック(4段階) | 19,800円(発表価格) | 可 | 60L×1 |
| ドリンクメイト Series660 | 充電式電動(6段階) | 23,900円(発表価格) | 可 | 60L×1 |
ソーダストリームは本体だけの販売はなく、本体・ガスシリンダー・ボトルがセットになったスターターキットで売られています。ドリンクメイトの価格は2024年5月のメーカー発表時のものです。Amazonのドリンクメイト公式ショップでは、ボトルやタンブラーが付いた限定セットとして売られていて、内容と価格が発表時の標準セットと異なる場合があります。
ソーダストリーム:水専用、ガスは全国の取扱店で交換できる
ソーダストリームは、水に炭酸を入れることに絞ったシンプルな機種がそろっているブランドです。
公式FAQによると、60Lのガスシリンダーは取扱店であればどの店舗でも2,580円で交換でき、別の店で買ったシリンダーを違う店で交換することもできます。取扱店は全国11,000店舗以上とされています。電源が不要な手動のTERRAと、ボタンで強さを選べる電動のE-TERRAは、どちらもクイックコネクトのシリンダーに対応しています。
ドリンクメイト:水以外にも炭酸を入れられるモデルがある
ドリンクメイトは、ジュースやお酒など水以外の飲み物にも炭酸を入れたい場合の選択肢になるブランドです。
輸入元のシナジートレーディングの発表によると、2024年5月発売の現行4機種のうち、Series640・650・660は水以外の飲み物にも注入でき、Series580は水専用です。Series660は充電式で、炭酸の強さを6段階で選べ、ガスの残量も表示されます。大容量の142Lシリンダー(マグナム)を使える機種もありますが、Series580は60L専用です。
炭酸水メーカーを使うときの注意点
ガスシリンダーを自分で再充填しない
炭酸水メーカーのガスシリンダーに、自分で炭酸ガスを詰め直すのはやめましょう。
愛知県の注意喚起(経済産業省の注意喚起をもとにしたもの)によると、輸入されたシリンダーには、高圧ガスを充填するために法令で必要な刻印などがない場合があります。そうした容器に高圧ガスを再充填するのは高圧ガス保安法に違反し、漏れや爆発などの危険性が高いとされています。メーカーも、日本国内での再充填は法令で禁止されていると案内しています。
シリンダーとボトルの扱い方
シリンダーやボトルは、メーカーが案内する保管方法・使い方を守ることが大切です。
中に高い圧力のガスが入っていたり、炭酸を注入するときにボトルに圧力がかかったりするためです。公式サイトやFAQでは、次のような注意点が案内されています。
炭酸水メーカーについてよくある質問
水道水で炭酸水を作れますか?
ソーダストリームの公式FAQでは、特別な水は必要なく、家庭で普段飲んでいる水であれば種類を問わず使えると案内されています。冷たい水のほうが炭酸ガスが溶けやすいため、冷やした水で作ることがすすめられています。
ガスシリンダーはどこで交換できますか?
ソーダストリームもドリンクメイトも、取扱店の店頭か、公式のオンライン交換で交換できます。ソーダストリームのオンライン交換は、届いた交換用シリンダーの箱に空のシリンダーを入れて配達員に渡す流れです。送料や手数料の条件はメーカーごとに違うため、公式サイトで確認してください。
炭酸ガスに使用期限はありますか?
ソーダストリームの公式FAQでは、シリンダー内の炭酸ガスに賞味期限はないとされ、常温での保管がすすめられています。一方、プラスチック製の専用ボトルには使用期限があるので、ボトルに書かれた日付を確認してください。
ガスの定期便は申し込んだほうがいいですか?
必須ではありません。ソーダストリームの「ガスシリンダーお得便」は、交換用シリンダーをまとめて前払いする回数券のようなコースで、公式FAQによると有効期限は申込日から2年、残った回数分の返金はないとされています。使うペースが分かってから、条件を確認して検討すると安心です。
まとめ:炭酸水メーカーは「何に炭酸を入れるか」とガス交換で選ぶ
この記事では、炭酸水メーカーの仕組みと選び方を、メーカーの公式情報をもとに整理しました。
水だけに炭酸を入れるならソーダストリームやドリンクメイトのSeries580、ジュースやお酒にも入れたいならドリンクメイトのSeries640・650・660が候補になります。そのうえで、電動か手動か、ガス交換の価格と場所、ボトルの使用期限を確認しておくと、買ったあとに困りにくくなります。






